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【国内生産 VS 海外生産:縫製の違いとメリットを徹底比較!】岐阜縫製工場/サン・クリーク

服作りを進める上で、「国内生産にするか、海外生産にするか」は多くの企業が悩むポイントではないでしょうか。

どちらにもメリット・デメリットがありますが、選ぶ基準によって製品の仕上がりコストに大きな影響があるかもしれません!

今回は、国内縫製と海外生産の違いをいくつかの視点から比較してみましょう!

目次

コスト面:輸送費や円安の影響を考えると…

海外生産の魅力のひとつは、やはり「低コスト」。特に人件費が安い国では、大量生産に向いています。しかし近年は、輸送費や円安の影響により、コストが意外とかさむケースも増えています。

一方、国内縫製の場合、輸送費が抑えられる点が大きなメリットです。

日本国内の工場では、完成品をすぐに届けることが可能なため、追加費用が最小限で済むことがあります。円安が進む中で、国内生産の方が全体のコストを抑えやすいことも増えています。

特に、岐阜はほぼ日本の中央に位置しているため、北にも南にも比較的近く、輸送面で非常に優れています。

コミュニケーションのスムーズさ

製品の品質を左右する大きな要素は「コミュニケーション」。

国内縫製では、縫製前から仕上げまで、お互いにスムーズに連絡を取り合える点が大きな強みです。

例えば、急なデザイン変更や細かい仕様の確認など、国内工場であれば直接話し合いながら進めることができます。

これにより、ミスを未然に防ぎ、仕上がりの品質を高めることが可能です。結果として、企業・メーカー、そして最終的には顧客にも満足していただける製品作りが実現します。

一方、海外生産では、時差や言語の壁がコミュニケーションの妨げになることも。また、直接工場を訪問することが難しい場合、誤解やズレが生じるリスクも高まります。

品質管理:細部へのこだわり

海外生産では、工場ごとに品質のバラつきが生じることがあります。特に大量生産を優先する場合、細かい仕上がりやディテールへのこだわりが後回しになりがちです。

国内縫製では、職人の技術力と目が細部まで行き届きやすいため、品質面での安心感があります。特に高付加価値の製品や、小ロットで特別な仕上がりが求められる場合には、国内生産が向いています。

環境への配慮とトレンド

海外生産の場合、輸送に伴う環境負荷が問題視されることもあります。長距離輸送はCO2排出量が多く、特に環境意識の高い消費者に対してはデメリットになる可能性も。

国内生産では、輸送距離が短いため環境負荷が少なく、消費者にとってもエシカルな選択肢となります。このような背景から、サステナブルなブランドを目指す企業が国内縫製を選ぶケースが増えています。

サポート体制の違い

海外生産では、製造後のトラブル対応が遅れることがあります。

一方、国内工場では、製造後の修理や調整など、アフターフォローが迅速に行える点が魅力です。

特にリピート発注の際には、前回のデータや仕様をもとにスムーズに生産を進められるため、時間やコストの削減にも繋がります。

まとめ:どちらを選ぶべきか?

国内生産と海外生産、どちらを選ぶべきかは、コスト、品質、納期、そして顧客が求める価値によって異なります。

もし

「高品質な仕上がり」「スムーズなコミュニケーション」「短納期」を重視するなら、国内縫製は強力な選択肢となるでしょう。

一方で、大量生産やコスト重視の場合は、海外生産が適しているかもしれません。

企業にとって最適な工場を選ぶ際には、ぜひこれらのポイントを参考にしてくださいね♪

この記事を書いた人

小木曽 晴美

縫製業界25年以上|累計縫製件数3500件以上

岐阜の縫製工場「サン・クリーク」の代表取締役として、理想の服づくりをお手伝いしております。専門知識や経験をもとに、岐阜で縫製をご検討する方に向けたお役立ち情報をご提供します。

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