【希望日時をお伝えください!】 工場見学の相談はこちら

【縫製工場のリアルVol.2|縫製担当の1日】岐阜縫製工場/サン・クリーク 

目次

ことばより、技術で伝えたい

― ベトナムからやってきた、技能実習生の私の日常 ―

「日本に来る前は、すこし不安でした」

ことばも文化も違う国。しかも知らない地域で、知らない人たちと働くこと。

始めは不安でいっぱいでしたが、今ではベトナム人の先輩方とも仲良くなり、楽しく仕事もできています。

毎日、ミシンに向かいながら、少しずつ「自分の得意なこと」が増えていくのがうれしいです。

今日はそんな「私の一日」をみなさんに紹介できればと思います。

8:30|就業開始

今日は、ワンピースの縫製。昨日の続きです。

今回は柄合わせがないので、少し気がラク。

この工場では、1人で1着を縫えるように、各パーツがまとめられ、何着かで1セットに仕分けされています。

日本に来る前、一人一枚縫いと聞いていたのですが、やはり、現場に入ってみると、多くのアイテムがあるので、それに対応しないといけないので結構大変ですね。

私はその中から1セット取って、下準備からていねいに始めていきます。

ここでは、「下準備の大切さは、先輩たちに何度も教えてもらいました」

縫い始める前に、必ず下準備を丁寧に進めています。これに手を抜くと、あとで仕上がりに響くし、直しも少なく済みますから大切な作業ですね。

縫製の途中には、中間アイロンも忘れずに。

これを入れるかどうかで、ラインのきれいさがまったく違うと感じます。

アイテムによりますが、大体1時間くらいで、1着が完成します。

13:00|午後の作業

お昼ごはんのあとは、ちょっと眠くなりますが…

そこからが、いちばん集中できる時間。

慣れてきた工程でも、「今日はもっときれいに縫おう」と思って向き合っています。

最近は、返し縫いや縫い始めの位置など、細かいところも意識するようになりました。

「1着まるごと自分で縫えるって、やっぱりうれしいです。自分のスキルが上がっているなと感じます!」

15:00|休憩

15分の休憩。私はいつも、少しだけ仮眠します。

作業が続くと頭も体も疲れるので、ほんの数分でもリセットできるこの時間はとても大事です。

15:15|午後の続き

休憩後も、集中力を保ちながらワンピースの続きを進めます。

同じものを縫っていても、1着1着、微妙に違います。

だからこそ、最後まで気を抜かずに。

仕上がった服は、しっかり自分でもチェック。

ミスがないか、縫い目がズレていないかを自分の目で確認します。

17:15|就業終了

今日は残業がない日。

最後に、テーブルの上を整理して、アイロンやハサミを定位置に戻します。

「今日も1日、ちゃんとできた。よかった」

そう思える毎日が、少しずつ自信になっています。

嬉しいこと

正直、日本語はまだうまく話せません。

でも、社長や服を見た人に“きれいにできてるね”って言ってもらえたら、とてもうれしいんです。

今日は「私の一日」を、最後まで読んでいただきありがとうございました。

目次