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発注先を探す人が、本当は気にしていること
縫製工場をやっていると、時々こんな相談を受けます。
「縫えるところは見つかる。
でも実際の工場内って ”ちゃんとやってるいるのか” “任せていいのか” が分からない。」
対応可能なミシンがあれば、縫える。だからそれはただの条件。
でも、それだけでは発注は決めませんよね。
私たちも、現場に立っているとよく分かります。
仕様が完璧な案件なんて、まず来ない。
みんな、どこかで判断に迷いながら進んでいます。

指示書は「ヒント」でしかない
アパレル担当者は、同時に何型も見ています。
すべてを言語化できるほど、余裕のある現場ではありません。
だから、工場側に求められるのは
・当たり前のことは当たり前にする(生地の確認や中間アイロン、納期の徹底など)
・ “これ本当にいい ?” と立ち止まる
・先に確認する
そういう 小さな慎重さ です。
縫える人ほど、そのまま流れで進めてしまうことがあります。
でも、縫えたからといって、
進めていい理由にはならないんです。
「勝手に判断しない」ことが信頼になる
海外でよく起きるトラブルは、技術不足よりも 共有の抜け です。
・とりあえず縫う
・伝えないまま進む
・仕上がってからでは戻せなくなる
時間も、生地も、気持ちも戻りません。
国内縫製の意味は、
“止まれる”距離感があること だと思っています。
高品質は、派手な技術ではなく「やり取りの数」で決まる
国内縫製が評価される理由は、
短い距離で
・相談できる
・試せる
・迷いを潰せる
その積み重ねが品質になるからです。
発注側は「言わなくても拾ってほしい」と思っています。
でも、本当は言葉にしないと伝わらない。
だから私たちは、細かいことほど早めに聞くようにしています。
雑談みたいな確認が、いちばん失敗を減らします。
「ブランドの目的」に立ち返る
縫製は作業ですが、
ブランドは作業だけでできているわけではありません。
・誰に届けたいのか
・いくらの服なのか
・どこは妥協できて、どこは譲れないのか
それを理解できる工場だけが、
“任せられる工場” と呼ばれます。
ただ縫うだけなら、どこでもできます。
でも、ブランドの価値を守りながら縫うには、少しの会話と、少しの迷いが必要です。
サン・クリークで大事にしていること
岐阜でずっと縫製をしてきましたが、
結局のところ、私たちが意識しているのは次の3つだけです。
迷ったらすぐ聞く
“できる”と“やっていい”を混同しない
服の向こう側の人を見る
特別なことではありません。
でも、これを続けられる工場は多くありません。

価格やスピードだけでは測れない安心
海外生産は距離があるぶん、
確認が遅れ、ずれも大きくなります。
国内縫製は万能ではありません。
それでも、
修正が早い
会話ができる
目線が合う
この安心は、数字では測れません。
最後に
縫える人はたくさんいます。
でも、
一緒に考えてくれる人は多くありません。
これから必要になるのは、
縫製の技術だけではなく、
その手前の判断だと思っています。
岐阜から、
「任せられる縫製」を続けていきます。

この記事を書いた人
小木曽 晴美
縫製業界25年以上|累計縫製件数3500件以上
岐阜の縫製工場「サン・クリーク」の代表取締役として、理想の服づくりをお手伝いしております。専門知識や経験をもとに、岐阜で縫製をご検討する方に向けたお役立ち情報をご提供します。
