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【なぜ“一枚縫い”にこだわるのか。】岐阜縫製工場/サン・クリーク

目次

「数万円の服」を作る責任

私たちが扱うのは、上代が数万円を超える製品です。

この価格帯だからこそ、流れ作業では生まれない“目に見えない品質”が求められます。

そして、ブランドの価値を高めるためにも、量産品にはない高級感を演出しなければなりません。

一人が最初から最後まで縫う理由

サン・クリークでは、流れ作業を取り入れず、一人が一枚を通して仕上げる「一枚縫い」を基本としています。

この方法は決して効率がいいわけではありません。それでも続けるのは、理由があります。

生地の“個性”に気づける

生地には、1枚ごとにクセがあります。

伸びやすい部分、テンションがかかる箇所、縫い目がわずかにズレやすいライン…。

同じスタッフが何枚も、最初から最後まで縫うからこそ、その微妙な違和感に気づけます。

品質にばらつきのない縫製ができる

工程ごとに担当が変わると、縫いのリズムや癖が混ざり、仕上がりにムラが出ます。

一枚縫いは、一人のリズムで最後まで仕上がるため、均一で美しい服になるのです。

ミスの早期発見ができる

初めから終わりまで自分で縫うから、途中で気付くことができます。

また、1着~数着の縫製後に途中経過の確認のため、他のスタッフや社長が検品することで、ミスに気付いたタイミングで早期に対処ができます。

指示書を読む力と、細部への執念

私たちは、指示書を“ただの作業指示”として扱っていません。

どのステッチに意思があるのか、どのカーブにこだわりがあるのかを細部まで読み解き、理解した上で仕上げます。

また、縫製前には社長と担当するスタッフ数名で話しあうことで、ミスしやすい部分も事前に確認する取り組みもしています。

そして仕上げたあとは、必ず別のスタッフが確認する。

複数の視点で見ることで、品質はさらに 研ぎ澄まされます

教える文化が品質をつくる

正直、アイテム別によって、得意なスタッフもいれば、苦手なスタッフもいます。

でも、苦手を放置する文化はありません。

●「できる人が教える」

●「できなかったことを、できるに変える」

この積み重ねが、チーム全体の技術レベルを押し上げ、結果として“岐阜の縫製技術の底力”につながっています。

品質はブランド価値そのもの

細部まで仕上がりにこだわるのは、ただ縫うためではありません。

ブランドの価値が、縫い目の美しさ・仕上がりで決まることを知っているから。

生地を触る感触、ステッチ幅、中間アイロンなど、一工程一工程に、丁寧な積み重ねがあります。

6. 岐阜から世界に誇れるクオリティを

私たちの縫製は、常に高品質にこだわっています。

それは、職人の技術、教育、確認工程、縫いへの“気づき”すべてが合わさって初めて完成します。

サン・クリークは、岐阜という地から、

「この品質でよかった」と思ってもらえる一着を、これからも届け続けます。

この記事を書いた人

小木曽 晴美

縫製業界25年以上|累計縫製件数3500件以上

岐阜の縫製工場「サン・クリーク」の代表取締役として、理想の服づくりをお手伝いしております。専門知識や経験をもとに、岐阜で縫製をご検討する方に向けたお役立ち情報をご提供します。

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